三角布と白いサラシ

三角布
 お葬式といえば祭壇・・・というように一般的となった祭壇ですが、もともとは枕飾り程度のもので、横に生花、造花、供物を配しただけの単純なものでした。この部分が前机となり、その後ろに2段、3段、さらに5段と現在の階段状の祭壇の形が生まれてきます。 初めは壇を組み立て、その上に白布などを覆った単純な形が多かったのですが、中には高欄をつけたような祭壇も登場します。
 この時期に六道(元来は葬列の道具)などの新しい燭台その他、現在の祭壇道具の原型が作られ、装具製作メーカー、専門職人も誕生しました。しかし、昭和の初期には恐慌が起きるなど経済的な環境が悪化したこともあって、 まだ、種類も少なく、祭壇文化が本格的に花を開かせるのは戦後復興のなった1953年(昭和28)年以降のことになります。また、昭和初期から遺影写真が登場します。

 

 

 

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